小学生低学年がきれいなフォームになる足が速くなる10の練習法

2021年6月14日

速くなるためにはちょっとした工夫が必要って知っていましたか?正しいやり方やコツを覚えればを、確実に足は速くなります。1点覚えておいて欲しいのが、あなたの息子の年齢によって、足を速くするための方法は変わってくるということです。

最近では、インターネットの普及によりネットでも多くの「足が速くなるため」の記事が書かれており、正直どれが正しい方法なのかがわからないと思います。また、中には間違った情報も流れているということを覚えておきましょう。

また、走ることに関する知識がない場合、様々な情報から自分の息子に適した練習方法を選択することは非常に難しいです。なので、息子の足が速くなるための方法を知ることも大事ですが、並行して足を速くするための知識も身につけるようにしておきましょう。

今回、この記事では足が速くするための方法を書いておきますが、別記事で足を速くするためのノウハウを紹介していますのでぜひご覧ください。それでは、小学生低学年のための足が速くなるための方法ベスト10を見ていきましょう。

【足が速くなる方法①】綺麗なフォームを身につける

足を速くするためには、前提として綺麗なフォームを身につけておくことが大切です。陸上選手などを見て頂くとご理解いただけると思いますが、とても綺麗なフォームで走っています。

綺麗なフォームを身につけると無駄な力を入れなくても、前にどんどん進めるようになります。

どうしてもフォームが汚いと無駄な力が入ってしまい、しかも力が逃げてしまい、前に進む力を伝えることができません。

あなたの息子さんは綺麗なフォームで走っていますか?もし、足が速くないようであれば、フォームに問題がありますのでしっかり修正できるように知識をつけておきましょう。

より専門的になれば、競技により走り方は異なりますが、小学生の内はオールジャンルの基礎を覚え、

まずは、「正しいフォームを身に付ける」これが大事です。

正しいフォームは、姿勢を正すことからスタートしますので、詳しくは下記をご覧ください。

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全ての共通事項である、姿勢です。正しい姿勢を作ること、そして維持することは絶対に忘れてはいけません。

動画で学びたい方は、こちらをどうぞ
関連動画:足が速くなる練習を動画で見る【YouTubeチャンネル ヒーローズスキルTV】

【足が速くなる方法②】力を抜くトレーニングをする(力まない)

速く走ろうとするとどうしても力みがちです。ですが、力めば力むほど無駄な力が入ってしまい、スムーズな動きができなくなるため速く走ることはできませんので注意が必要です。

そこで大切なのが、無駄な力を抜くトレーニングをすることです。案外、力を入れることは簡単なのですが、力を抜くことは難しいものです。

  1. 呼吸を整える
  2. 地面をはじくように跳ねる
  3. 卵を握るイメージで手に力を入れない
  4. 肩を上げて力を入れる、そして肩を下げる

以上の4点を走る前、走っている最中に意識すると力が抜けやすくなります。

ただし上記の方法を実践できるのは、力むこのとが既にできる人です。足の遅い小学生は、そもそも力むことが出来ないため、逆に力むことを先に教えなくてはなりません。力めない人が、力を抜こうとすれば、手を抜くことになり、より遅くなることでしょう。

力みを取り除くには呼吸の仕方を変えると良いです。力んでいる時ほど、無呼吸の時間が長くなります(脈拍も速くなります)。例えば、握手をして思いっきり10秒握ってください、と言われたら、10秒後に息が上がっていると思います。そして、10秒間力んでいたので肩周りが張っている感じるでしょう。

何をお伝えしたいかというと、走っている時は少なからず無駄なところに力が入ってしまいますので、走る前に呼吸を整えて力んでいない状態を作ることが必要です。そのためには、鼻から息を吸って、口でふーっと吐き出す呼吸をするようにしましょう。

まずは、走る前に力まない状態を作っておくことが大事ですよ。ただ、おへそ中心だけは力を入れておく意識をしていきましょう。

【足が速くなる方法③】正しい腕の振り方を身につける

腕の振り方でロスをしてしまうと非常にもったいないです。腕を振ることで前へ進むための力を作り出すことができるので非常に重要です。足に自信がない人は、腕の振り方がバラバラになってしまい、腕を振ることにより逆に力が伝わらない走りになってしまっていることがあります。

【チェックポイント】

脇が開きすぎていないか 

肩を中心に腕を振っているか(トップランナーは、肩ではなく背中で腕を振っています)

腕の力が抜けているか

腕を縦(斜め)に振れているか

以上の4つのポイントを確認していきましょう。このポイントを確実に改善すれば、足が速くなる可能性は非常に高いです。

脇が開きすぎていないか

走っている際に脇が開いてしまうと大きな力を生み出せなくなります。強い力を発揮させるためには、出来る限り自分のカラダの近くでカラダの動きを出すことが必要です。例えば、ダンベルなどの重りがあったとしてカラダの近くで持ち上げた時とカラダから離れた位置で持ち上げるのでは前者の方が楽に持ち上げられるはずです。これは走りにおいても同じです。脇が開いたままで腕とカラダが離れた状態ですと腕をしっかりと触れません。つまり、力をうまく発揮できない状態になってしまいます。

※肩や身体が前後左右に回されることで、脇が開いてしまう可能性もあります。

肩を中心に腕を振っているか(トップランナーは、肩ではなく背中で腕を振っています)

腕を振るとなると腕全体を振ると連想しそうですが、正しくは肩を中心に振っていくことが必要です。イメージとしては、肩を中心に手首を前後にに引くイメージで構いません。また、その際は肘を90度くらいに曲げておくのが理想です。ただ、注意して頂きたいのが、手首を引くことばかり意識してしまうとバランスが崩れてしまうことがありますので、注意しましょう。

腕の力が抜けているか

速く走ろうとすると、どうしても腕に力が入りやすくなります。手に力が入り、ぎゅーっと拳で握ってしまうとスムーズな腕の動きができなくなります。そうするとバランスが崩れてしまい、体が左右にブレやすくなりますので注意が必要です。

ぜひ、試していただきたいのが割れやすい卵を握って走っているイメージを持つことです。力んで強く握ってしまえば卵は割れてしまいます。なので、卵が割れてしまわぬように優しくリラックスして握って走りましょう(イメージですよ)。足が速い人ほど力が抜けている状態で走っています。

腕を縦(斜め)に振れているか

腕を縦に振るというとなかなかイメージがつかないと思いますが、走る方向にまっすぐな線を引いてその線に沿って腕を振るイメージです。横に腕を振ってしまったりすると非効率的な走りになってしまうので、腕を縦に触れるように練習していきましょう。ただし、男子と女子の性別、骨格の差異により、腕の軌道は変わります。特に女子の選手は、腕を横斜めに振る傾向が強いです。自然体で腕を振ることが一番望ましいですが、基礎として力を抜いて腕を前後に振った時に、おおよそ若干斜めになるということです。肩の力を抜いて、その場で10秒ジャンプしましょう。手がぶらぶらしていることを感じましょう。止まったら、肘を曲げましょう。その時の脇の空き具合が丁度よいです。

速く走るためにとても大切な腕の正しい振り方は「短距離走を速く走るために注意したい腕振りの3つのポイント」に詳しく書いてあります。

【足が速くなる方法④】正しい足のステップを身につける

腕の振り方と同様に正しい足のステップを身につけておくことも大事です。足を速くするための方程式として

ストライド(歩幅)×ピッチ(足の回転数)

がありますので、足の使い方が非常に大切ということがわかると思います。

足のステップですが、足に自信がない方ほどバタバタ走ってしまったり、体が前かがみになり足が後ろに流れてしまったりしてしまいます。これらは正しい足のステップをできていないことによる要因が大きく占めています。

改善方法としては、まっすぐたった状態で「気をつけ」をして、その場で足踏みをするイメージです。簡単にいうと、上げた足を真下に戻すイメージです。これをすることにより無駄のないステップになり、地面から作ったエネルギーを効率的に伝えることができます。

上手な走りほど、靴が少し前に飛び出しながら、身体の中心に引き戻るように着地します。

イメージとしては、つま先で地面に突き刺して足を着くのではなく、足全体でホウキで地面を後方に掃うように着くということです。

ストライドを増やす方法は「短距離走をやっている人必見!超簡単ストライドを増やす3つの方法」に記載しています。

【足が速くなる方法⑤】足をまっすぐ上げる

正しいステップに通ずることですが、足をまっすぐあげることで効率的に足の出し入れ(左右の足の入れ替え)ができます。足をあげるとなると、よく足を外側に開いてしまい、ガニ股のような足の上げ方になってしまうケースがあります。また膝が内側に入り込むようなモデルウォーク走りも良くある例です。

もちろん、身体の柔軟性がある方であれば、すぐに足の上げ方を矯正することができますが、股関節が硬い場合などは修正するのに時間がかかってしまいます。また、小学校低学年の子であれば、まだ筋力が発達していないゆえにガニ股走りになってしまうこともあります。

なので、一概にすぐに矯正すべきとは言い切れないですが、長い目で見た際に正しくまっすぐ足をあげることは大切ですので知識として頭に入れておきましょう。

参考までに動画をご覧ください。

【足が速くなる方法⑥】歩く時から正しい姿勢をつくる

歩く姿勢と走る姿勢って関係あるの?と思ってしまいがちですが、歩いているときの癖は走る時にも反映しがちです。例えば、普段歩く時も猫背の方は、走っている時も猫背になりやすいです。実際、歩くと走るは全く別物と考えがちですが、身体の使い方や動かし方の本質は全く同じであると覚えておきましょう。

なので、足を速くしたいのであれば歩く姿勢、いや普段の姿勢から正しく矯正しなければなりません。正しい姿勢とは、頭のてっぺんから、顎下、溝おち、ひざ、拇指球までが真っ直ぐな線で繋がっているような状態です。胸を張り、お腹を引っ込めて、拇指球に体重を乗せるイメージをすると比較的簡単に正しい姿勢を作ることができます。

歩く時も走る時も基本的な意識すべきことは変わらない

これは、必ず覚えておきましょう!

スタートが遅い・・・中学生が速く走るためのフォームはこの6つ」もお読みください。

【足が速くなる方法⑦】身体を柔らかくする

小学生低学年の時から強めのストレッチ(無理矢理柔らかくしようとすること)をする必要はありませんが、ストレッチを行うことを癖付けたほうが良いです。子供の頃から身体が硬いと歳を重ねてから、柔らかくする事が難しくなります。

また中学、高校くらいになれば筋トレを行い、筋力アップに精を出すとは思いますからより一層柔軟性が必要になります。というのも、筋トレを行い、筋肥大(筋肉肥大)(筋肉痛が起きている時)を起こすと柔軟性が落ちてしまうからです。ただ、柔軟性を確保しつつ筋力を高める方法もありますので覚えておきましょう。

少し話が逸れましたが、小学生低学年の時から身体を柔らかくしていれば、動かせる筋肉の幅(可動域)が広がりますから元ある筋肉を最大限に使う事ができます。つまり、足が速くなる可能性が高いです。

この動画の動きをきれいにできれば、おおよそ必要な柔軟性はあると判断できます。

小さい頃は誰でも体が柔らかいものです。様々な経験から、悪い動きをする場面が多ければ、その都度柔軟性を失っていきます。大切なのは、柔軟性を低下させるような動きを、より柔軟性を高める動きに変えていくことです。もちろん100%対応させることは難しいので、運動前の体操や運動後のストレッチをより効果のあるものに変える必要もあります。

身体を柔らかくするには、まずは骨盤、股関節のストレッチに取り組みましょう。詳しくは下記をご覧ください。

関連記事:簡単で効果的!股関節回しの効果とやり方
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抜かれる!?小学生高学年が100m走後半を速く走るための方法も合わせて確認しておきましょう。

【足が速くなる方法⑧】縄跳びをする

縄跳びをすることは特にバタバタ走ってしまう方にオススメです。縄跳びは、体力作りができるのはもちろんのこと、リズム感も鍛えることができます。

縄跳びすることで養えることが下記の3点です。

・上半身と下半身のバランスが良くなる

・瞬発力がつく

・リズム感

縄跳びは、足が速くなるための要素を一度に鍛えることができ、とても効率的な練習です。あまり足が速くない方は、縄が足によく引っかかってしまうかもしれません。その理由は、瞬発力・リズム感が不足してしまっているからです。これは、走りにも直結しています。

瞬発力がなければ、足の切り返しを速くできないので足の回転が遅くなってしまいます。また、リズム感がなければ、上半身と下半身の動きがバラバラになってしまうのでスムーズに走ることができなくなってしまいます。

縄跳びで特に考えて行いたいことは、足が地面に着いている時間をとにかく短くするということです。一歩当たりの接地時間が短くなれば、移動速度はあがります。

なので、足をできる限り短い期間で速くしたいという方は、縄跳びに挑戦してみましょう。

縄跳びのやり方はこちらの動画をご参考にしてください。

【足が速くなる方法⑨】筋トレをやりすぎない(高負荷なものはダメ

足を速くする=筋トレをする

といった感じに捉えてしまう方がいらっしゃいますが、小学校低学年の子に筋トレはオススメできません。小学生ですと、骨や筋肉が完全に発達しているわけではありませんので、無理に筋トレをしてしまうと怪我をする恐れがあります。

また単純な動き(同じ動きの繰り返しなど)の筋トレを行いすぎると、複雑な動きに対応しにくくなってしまいます。基礎として筋トレは非常に大切ですが、身体を支えるに十分な強さを身に付けられたら、動きのある筋トレをやってみましょう。例えば、腕立て伏せやるなら手押し車など。

筋トレをするのは中学3年生くらいからで十分です。ただ、先程ご紹介した縄跳びはあまり負担をかけずに体を強くすることができますのでオススメです。

自重トレーニングは基礎なのでやってもよいと思います。重りを持つなどのトレーニングは不要です。

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【足が速くなる方法⑩】走ることを楽しむ

最後の項目になりますが、足を速くするためにはいろいろなトレーニングや矯正をしないといけないと理解して頂けたかと思います。ただ、一番大事なのは走ることを楽しむことです。嫌々ながら走っていても決して足は速くなりません。時間を無駄にしてしまうだけです。

まずは、いろいろと考える前に走る楽しさに気づけるように練習しましょう。走るというとどうしても勝負事を連想してしまいがちですが、勝負がすべてではありません。

成長段階に差異が多い年齢のため、特に陸上クラブなどに所属している小学生は注意が必要です。

小さい時から走ることに対して嫌悪感を抱いてしまうことは非常に悲しいことです。ですので、まずは足を速くするために何かをする前に「走ることの楽しさ」を見つける練習をしていきましょう。

かけっこを速くするためには「かけっこで1番確定!目が点の足が速くなるコツとは⁈」や「身体を柔らかくして自動的に足が速くなる方法」をお読みください。このノウハウの実践が一番です。

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まとめ

小学校低学年から始める足が速くなる方法を10個紹介していきましたが、いかがでしたか?

1つ言えることは、正しい動きをしていけば確実に足は速くなります。ただ、そのためにはやり方を知っておく必要があります。この記事では、全体的な足が速くなるポイントを書いていきましたが、項目別の足が速くなるための記事もご紹介していますので是非ご覧ください。

動画で学びたい方は、こちらをどうぞ
関連動画:足が速くなる練習を動画で見る【YouTubeチャンネル ヒーローズスキルTV】

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