足が遅くなった理由を徹底解剖 中学生以上の専門競技者が陥る走り込みの恐怖

2024年3月21日

足が速くなることは、理解できても、足が遅くなることを理解することができますか?足が遅くなった理由を明確に知ることで、そうならないように気を付けていきましょう。私は、足を速くする、移動を上手くするための指導が得意です。逆に、足を遅くさせることも得意です。人は簡単に足が遅くなります。もちろんそんな悪魔の手法を取るつもりはありません。ここでお話していく内容は、中学生以上の専門競技者が陥りやすい事例が基となっており、空想ではなくリアルです。

スポーツにおいて、中学生は大人の入り口です。競技によっては中学生で日本一をとってしまうくらいですので、過言ではありません。

では、早速考えていきましょう。足が遅くなった事例から紹介していきます。

恐怖、努力しているのに足が遅くなり、勝っていた人に抜かれていく事例

過去に私が相談を受けてきた事例を簡単にご紹介します。

  1. 陸上競技中学生で全国入賞⇒高校では県大会も叶わず
  2. 陸上競技小学生で日本一⇒中1都上位、中2都出場、中3都出場ならず、高校普通の人、大学遅い人
  3. 野球小学4年生まで断トツ学校NO1のスピード⇒中3で遅い人に
  4. サッカー小学生までリレーの選手⇒中学生で普通以下に
  5. 陸上競技高校インターハイ入賞⇒大学怪我に苦しみ引退
  6. プロラグビー、スピード選手⇒怪我多発、スピード普通に
  7. プロ野球、足が売りの選手⇒手術後、スピード戻らず
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これらの事例は、決して珍しくはありません。皆、努力をしているのにこのような結果となっていました。(相談の内容を基に判断)決してサボっていたわけではありません。本気で努力をしていたにもかかわらず。ではなぜ?皆さんには、努力の方向性を知っていただきたいと思います。

脚を鍛えれば、足は速くなるのか?

中高生は、急激にスポーツの環境レベルが上がる時期です。

そのタイミングは、中学生から急変するタイプ、高校生から急変するタイプ、環境により様々です。

走る練習を例に考えると、とにかく走り込む量が増えてきます。

ここで皆さんに覚えておいてほしいことは、走る量=足が速くなる、ではないということです。

走る練習とは、脚の筋トレに属しますので、脚は強くなります。

ですが、足が速くなること、に関して言うと、脚が強くなったからといって必ずしも足は速くなりません。

足が速くなる、ということは、綿密なバランスで成り立っていることを知っていただきたいのです。

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足を速くするということばかり考えてしまい、足が遅くなるリスクを熟知していない場合、脚を鍛えがちになります。そのため、走る量が増えてしまう事例が非常に多く、最近では小学生から走り込みをするというやり方が横行しています。

こちらの記事をお読みいただくと、次の内容が理解しやすいです。

足が速くなるバランスとは

  1. 柔軟性
  2. 筋力
  3. 技術
  4. 重心バランス

大きく分けていますが、ここでは簡単に説明させていただきます。

※より詳しく、知りたい方は、メルマガにて順を追って解説してありますので、そちらを参考にしてください。約10回のお勉強です。

ざっくり説明すると

  1. 大きく動ける身体
  2. 強い力を発揮できる身体
  3. 正しい姿勢で支えられる身体
  4. 上手く扱える身体
  5. 進みやすい身体

これを持っていれば、足は確実に速いです。

しかし、時期尚早に走り込みを行い、脚のみを強くしていくと、2番以外の項目が全て低下します。(細かく言うと、2番も低下しますが、分かりやすく脚の力は増えると理解してください。)

空想でなく、私の指導経験による、リアルな統計から割り出された答えです。

足を速くするために、沢山走り込んできた多くの人を改善させてきた、リアルなのです。

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このリアルと対峙し、改善するやる気があるのなら、確実に足は速くなります。理由は、その強くなった脚の強さを存分に生かすための練習を私が提供するからです。今までの努力は無駄になりませんが、実現するためにはバランスが悪いほど時間がかかってしまいます。

こちらの記事をお読みいただくと、バランスのことが理解できます。

まだまだ、こんな環境が多い日本 走り過ぎのリスクを知れば、指導者も変わるのですが。

走り込み不要?足を強くしても無駄?やり過ぎは足を遅くする?

あえて答えるなら、20%の人が必要で、80%の人が不要です。

先ほどの5項目を持っているのなら、走り込みの分だけ総合的に強くなれるでしょう。

ただし、そうでない場合は。。。

これが落とし穴です。

本当の走り込みとは、ただ走るわけではなく、正しい形で目的を明確にしたものであるとご理解ください。

正しい形であれば、鍛えられる筋肉も総合的多岐にわたります。脚だけのようにはなりません。

良いか悪いかは別として、下記のように目的があるなら意味はあります。(ただし上記5項目を犠牲にしてはいけません)

  • 脚の筋力を強化するため
  • 持久力を向上させるため
  • チームの結束を強くするため
  • 精神を強くするため
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あえて走り込みでなくても、出来るものは他の方法も取りたいところですが、サッカーなど『足を止めるな』『最後まで追え』など必要な場面もあると思います。このような考え方も理解できるため、落とし穴にはまって足が遅くなる中学生以上の選手が多くなると推測しています。

高校生、大学生、と練習量が増え、もっとやらないとダメ、の悪循環に

中学生の時(高校生の時)は、実績があった。でも高校生(大学生)からはどうにもならない。

このケース非常に多いですが、たまたまではなく必然なのです。(近年は、小学低学年は速かった→小学高学年でダメになるが非常に多いです)

小学生の事例はこちら

いくつか例をあげてみます。(中学と高校や大学は、置き換えてください)

  1. 中学から走り込む練習量が多かった
  2. 中学から走り込む練習量は増えているのに、高校では伸びなかった
  3. 急に身体が硬くなった
  4. 下半身が太くなった
  5. 怪我が多くなりだした
  6. ウエイトトレーニングを始めた
  7. 頑張っているのに、理由が分からない

まだまだありますが、これ全て明確な理由があります。

中学までは、練習量を増やせば伸びたかもしれません。

しかし、高校からはそうはいきません。

中学で何となく練習していた人は、高校で練習量が増えれば急激に伸びる可能性はあります。

それだけ余力を残して進学しているわけです。

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中学で50(100が最大値の指数)走って、高校で100走ったら、もうそれ以上はありません。中学で100走ったら、高校でそれ以上を目指せばパンクするでしょう。走るだけの練習では限界ということになります。中学で走り込み中心で速くなった人、要注意です。
スピードは、バランス命。偏った強さは、マイナスに転じることも。

脚が強くなることのデメリット

足が速くなるバランスを知ることと対になる話ですので、まずは足が速くなるバランスを理解する必要があります。

まだ理解されていない方は、最初に戻りましょう。

脚が強くなれば、確かに脚の力が増すことには変わりありません。

ですが、そこばかり追い求めてしまうと、落とし穴にはまってしまいます。

そもそもの話、動きの上手な一流選手は、脚だけでは走っていません

上半身を上手に使い、骨盤を軸に連動させて動いています。

つまり、下半身×上半身なので、下半身のみでは太刀打ちできません。

また、脚が強くなるということは、脚が重くなることにも繋がるため、重心が下に落ちていきます。

そうなってしまうと

  • 転がれない
  • 地面から離れられない
  • 進みにくい
  • 上半身が使いにくくなる
  • 脚ばかり使ってしまう

このような現象がおきてきます。

この話は、野菜や果物の形を例に紹介していますので、こちらをご覧ください。

自分の理想と他人の理想は全く違う。理由は、身体が違うから。

こんな事例も、走り方を意識的に変えるデメリット

上記のような難しい話ではなく、もっと簡単に足を遅くする方法が沢山ありますので、ご紹介します。

  1. つま先で走って、接地時間を短くしようとする
  2. つま先を上げて、足を上げやすくする
  3. かかとから大きく足を出し、幅を広げる
  4. 頭を下げ転ぶように走り、前傾を作ろうとする
  5. 低い姿勢を取り、前傾を作ろうとする
  6. 腕を縦に大きく振り、推進力を作ろうとする

例を挙げればきりがありませんが、これらの方法は全てギャンブルです。

はまれば勝ち、はまらなければ数か月後に壊れます。

はまったとしても、私から言うと、全てNGです。必ず何か不具合が生じます。

ざっくりと理由を言うなら

  1. 人により重心が違うため、つま先でどうしても接地できない人がいるから
  2. 確かに足は上げやすくなるが、力みが生じマイナス面が多いから
  3. 大股で走った分だけ、回転力が落ちる、なにより脚の怪我が多発するから
  4. 重心により、傾けられない人がいる、走っているのではなく転んでいるだけで、そもそも止まれないので使えないから
  5. 4番と似ていますが、低い姿勢が前傾ではないことに気付いてほしい
  6. 腕を振った分だけ転びます、そもそも腕は振らなくても振られるものだから
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走り方を学ぶということは、こんな見てくれをどうこうすることではないことに、気づいてください。仮に悪い結果になったとしても、是が非でも明日に結果を残さなくてはならないのであれば、リスクを承知でやればいいです。しかしそうではない特に未来ある子供であるなら、絶対にこんな選択はしないでほしいです。走り方は、正しい身体を作り、自然体の動きを学び、自分に合った走り方を選べばそれでいいのです。体格、体形が違う時点で、人の真似をしてもなかなか上手くいきません。走り方は千差万別、動き方は明確です。動き方を学びましょう。
普段やらないことに取り組んでみる。苦手なことを強化してみる。ヒントは、自分が一番わかっているのでは?

最後に

専門的にスポーツに取り組んできた方なら、もうお分かりかと思います。

足が速くなりたければ、走ること以外を頑張れ、ということです。

走る練習が必要な人、必要でない人、がいます。

人により、どの能力を高める必要があるか、も様々です。

そのため、ここで、これをやれば足が速くなります、みたいなことを言うことはできません。

全て空想であり、実際に直接お会いするか、オンラインで身体を調べなくては、判断ができません。

築き上げたものがある人は、一度組み替えましょう。

これから積み上げる人は、正しく積みましょう。

そうすれば、きっと別の世界が見えてきます。

リアルを知りたい方、現実に向き合う心をお持ちの方、是非お待ちしております。

共に上を目指しましょう。

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