【足音を立てない走り方】すぐに変わる!足が速くなるコツは、バタバタ走ることをやめること?

2021年9月30日

運動会などのイベントごとで必ずと言っていいほどあるのが、かけっこです。そんな時に、足が速い子は目立ち人気者になれますが、あまり足が速くない子にとっては苦痛でしかないと思います。また、自分の子供が走ることに対して悩んでいる姿を見ることは耐え難いことでしょう。

もし、あなたの子供がそんな状況下に置かれているのであれば、サポートしてあげなければなりません。走ることなんかで、子供の時から自信を失ってしまったらもったいないですからね。

ちなみに、足が速くない子はよく大きな足音を立てて走ってしまうのですが、あなたの子供は走る時にバタバタ音を立てながら走っていませんか?仮にバタバタ走ってしまっているのであれば、とても非効率的な走り方になっている可能性が高いです。バタバタ走りを改善するだけでも、足が速くなる確率は大です。

極論を言ってしまえば、身体の真下に足を着くことが出来れば、酷い足音は鳴りません。変な場所に足を適当につくから、鳴るものです。これらを考えながら、この記事をお読みください。

それでは、早速本題へと入っていきましょう。

バタバタ走っている方へ

足が速い人は非常に静かに走り、どんどん前に進んでいきます。逆に、足にあまり自信がない方ほど、走り方がぎこちなかったり、バタバタ大きな音を立てながら走りがちです。陸上選手などの足音は、あえて強力な接地を行っているので別です。

中には、運動神経が抜群で筋肉が発達しており、ぎこちない走りやバタバタ走りでも足が速い子もいます。ですが、これはごく稀なケースです。そして、後ほどご説明しますが、バタバタ走りは怪我にもつながりやすい走り方なので早い段階で修正をしておきたいです。理想は正しい姿勢で静かに走っていくことが重要だということを覚えていきましょう。

ただ、理想は追い求めつつも現実も見つめていかなければなりません。まず、バタバタ走りになってしまう原因を知って頂きたいと思います。

足が速くなるコツを得ることもとても大切なことですが、全体的な知識をつけてから細かいテクニックを習得した方が成果は出やすいのでしっかりとチェックしていきましょうね。

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バタバタ走りになってしまう原因

「バタバタバタ・・・・」

走っていて気持ちの良いものではないです。ですが、なかなか走っている本人は気がつかないものです。そして、自分で原因を見つけて直すことは難しいです。まず、バタバタ走りになってしまう主な原因を見ていきましょう。

  • 筋力が弱くて、自分の体重を支えられていない
  • 前に進もうと意識しすぎ
  • 足を上げることしか考えていない
  • 膝に力が入っている
  • つま先で着地をしている

だいたい、この5つが大きな原因となっています。子供に関して言えば、成長段階ですので筋力的な部分が未発達なためバタバタ走りになってしまうことはよくあります。これは筋力がついてくれば改善はできるのですが、間違った指導によってバタバタ走りになってしまうことも多くあります。

現在は、科学的にヒトの身体に適した走り方などが解明されてきています。しかし、教育の現場などでは正しい指導ができるような体制がとられていないのが現状で、間違ったことを教えられることも非常に多いです。

これは、私が教育の現場に携わったからこそわかることです。ですので、これを読んであなたには、走ることに対する正しい知識をつけてもらい、指導をしてあげてほしいです。

筋力が弱くて、自分の体重を支えられていない

先ほども軽く触れましたが、子供の筋肉は高校1年生くらいまで完全に発達していません。そのため、自分の身体をしっかり支えられなくバタバタ走りになってしまうことがあります。ただ、トレーニングなどを行い、筋肉を強くしていけば改善できることなので気にする必要はありません。

特に、太もも周りの筋肉をつけていくとバタバタ走りが改善され、足が速くなるでしょう。ただ、子供は筋肉も未発達ですが、骨もまだまだ弱いので重いおもり持った筋トレをするのではなく、自分の体重を利用するスクワットやランニングをしたりして筋肉強化をしていきましょう。

私が考える筋力強化の意味合いは、力を発揮するための筋肉と関節を固定するための筋肉を鍛えることです。特に、地面に着地する(接地)の時に、足首や膝を固定できる筋力が不足していると自分の体重を支えられません。そのため、身体を支えるという観点の練習をしていく必要があります。足首を鍛えることは重要だと思います。私の指導時に縄跳びを利用させるのもそのためです。

前に進もうと意識しすぎ

速く走ろうとする方ほど身体が極端に前かがみになってしまい、バランスが崩れてしまいます。そして、結果的に大きな音を立てて走ってしまうということにつながります。何事もそうですが、気持ちが前に出過ぎてしまうことはよろしくありません。

まずは、姿勢を地面と垂直(ちょっと前かがみが理想です)に保てるように走っていくことが大事です。また、足をできるだけ大きく出して進もうとすると(ランジのような)、膝が過度に曲がり、前ももの筋肉が疲れると同時に、バンバンという大きな音がします。

走りでも同じことが言えます。普段歩くようにカカトから接地すれば大きな音は鳴りませんが、速く走るためには悪影響です。逆に転びそうになりながら、つま先でつまずきながら走っても、ザッザッというブレーキ音がでます。

足を上げることしか考えていない

よく先生に、「もっと足をあげろ」と言われたことがあると思います。理想は、足を意識的に高く上げるのではなく、自然に高く上がるようにすることです。そのためには、もちろんトレーニングが必要です(今回はこのことには触れません)。

あなたも試してみるとわかると思いますが、腿上げをする要領で思いっきり足をあげようとすると足を着くことまで考えられず、上げっ放しになります。

これと同じで、走っている時に思いっきり足を上げようとすれば、着くことに関して無防備となり、バンバンと大きな音を立てることになるわけです。

人間の身体は全てつながっているので、偏ったりバランスを崩してしまうとその他のところにも影響がいってしまいます。

上手に足を上げることができれば、上手に足を下すことに繋がり、効率の良い走り方ができますが、形を考えずに上げることばかり考えていると、下すことを考えている余裕がなくなってしまいます。強く高く足を上げたいのであれば、その分着地のことも考えていないと地面に激突してしまうということです。

膝に力が入っている

身体が硬い方に多い症状です。身体が硬いと柔軟な動きを作れなくなりますので、膝に力が入りやすくなります。

股関節周りの柔軟性を高めていくと改善しやすくなります。また、膝に力が入った状態ですと、足が棒のような状態になってしまい、走りが加速しなく、怪我にもつながりますので早急に直したいとこです。

膝の動きは、そもそも屈伸のような上下の動きです。ここでは深く掘り下げませんが、股関節を扱えるようになると、前方向に力を加えることができます。

膝で足を上げるということは、膝を曲げていることに近く、進むことに意味がありません。また、意識的に膝を折り曲げれば、無意識に突き出すことになり、地面につま先やかかとを刺すような動きになってしまいます。

つま先で着地をしてしまっている

賛否両論ありますが、つま先をイメージして走る人、かかとをイメージして走る人、それぞれ多く、私の理想は足裏全体、若干つま先よりに地面に着地することです。指導者の中には「つま先で走れ」と教える方がいらっしゃいます。これは間違いではないですが、日本人の体質や体型であれば、かかとから着地するイメージを持つ方が良いです。理由は、かなり理論的な話になってしまい、難しくなってしまうのでここでは割愛します。

つま先で走るは、間違いではなく、非常に効果的な走り方ですが、最近の傾向として、母指球から足を着けという風潮があります。母指球には、離地の瞬間に体重がかかるだけで、ダイレクトに母指球に着地してしますと、足首と膝が上から潰されてしまいます。

近年ランニングに関して、普及が高まり、母指球で走ると広まっていますが、これがつま先から足を着け、つま先立ちで走れとなり、大きな間違いとなっています。

バタバタ走りのデメリット(早く走れない!)

速く走るコツはいろいろありますが、バタバタ走りは本当に非効率的な走り方ですので修正をしたいところです。デメリットとしては大きく分けて3点あります。

  • 力がうまく伝わらない
  • 疲れやすくなる
  • 怪我に繋がる

バタバタ走ってしまうと、バネをうまく使えないので、進行方向に力が伝わらなくなってしまいます。地面を蹴り、前に進む力を作っても逆足が「バタッ」と地面についてしまうので力が地面に逃げてしまいます。

理想はバネのようにぴょんと弾くようなイメージです。「バタッ」と足を着くと力が逃げてしまうため、前に進む力を再度生み出さなければなりません。なので、余計なエネルギーを消費してしまうので疲れやすくなり後半に失速する走りになってしまいます。

一番怖いのが怪我です。バタバタ走りは関節への負担が大きくかかってしまうので怪我に繋がりやすくなります。足が遅いことは嫌なことですが、怪我をしてしまい不自由になることの方がさらに辛いです。なので、これからバタバタ走りを直して足を速くするコツを書いていきますのでしっかりとチェックしていきましょう。

バタバタ走りは、膝、足首、腰などに、衝撃がダイレクトにかかるので怪我をしやすくなると覚えておきましょう。バタバタではなく、着地のこと考えたトントンとなれば、怪我に繋がる衝撃を吸収できるようになります。

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バタバタ走りを改善して足音を立てず足が速くなるコツ

足が速くなる

これまで、バタバタ走りになってしまう理由などを記載してきましたが、しっかり頭に入りましたか?もし、内容を忘れてしまったという方は今一度、最初から読み直してみてください。

バタバタ走りの問題点や原因を挙げてきましたので、ここからは改善を方法をご紹介していきます。

  • 正しいフォームでウォーキングをする
  • 足の裏全体で着地することを意識する
  • 縄跳びする

以上、3点を行えばバタバタ走りが改善され、足音がなくなりあなたの足は速くなるでしょう。とても基本的なことを書いていきますが、この基礎トレーニングを忠実に行っていくことが足を速くするためのコツですのでチェックしていきましょう。

正しいフォームでウォーキングをする

歩くだけでバタバタ走りが直るということは想像しがたいですが、原則歩くことも走ることも本質は同じです。正しい歩き方ができない方は、だいたい適切な走り方ができません。

正しい歩き方は、胸を張り背筋を伸ばし、お腹を軽く凹ませた状態で歩くことです。加えて、どちらかの足を前へ大きくかかとから踏み込み、着地をする際に逆の足を前に踏み出せるように素早く切り替えるイメージを持って歩きましょう。チョコマカせずに大きく速く入れ替えすることが大切です。

前足は膝を伸ばし、前から自分の方に足が戻っている時に着地し、膝がつぶれないように気を付けましょう。これを意識しておくことで足の切り返し方がスムーズになり、バタバタ走りを防ぐことができます。つまり、足が速くなります。

足の裏全体から着地することを意識する

歩く時と走る時の違いは、歩きは大きくすること、走りは回転を速くすることです。歩いているときは、かかとよりから着地をできるようにしましょう。走りは、回転を上げるために、歩きほど大きく前に出さず身体の真下に足を着くことが大切です。普段より小股に歩こうとすると、結果的にかかとからではなく、丁度足の裏全体のややつま先よりに足を着くことになっていきます。ただ、無理にかかとやらつま先から着地することは間違いなので注意が必要です。人それぞれ歩き方走り方に癖があったり、柔軟性の関係で正しい着地をすることが難しい場合があります。足を着いたら次の足が勝手に出る、こんなイメージベースで良いので、足の着く場所を考えていきましょう!

縄跳びをする

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バタバタ走りを直すなら、縄跳びをしてみましょう。基本的に、バタバタ走ってしまう方は縄跳びのときも大きな音をたてて跳んでしまうはずです。

その理由は、正しい着地の方法が身についていないからです。まずは、縄跳びをするときに静かに跳べるように練習していきましょう。膝が曲がらないように固定して、頭から足首まで一直線の軸を作った状態で跳べると静かに跳ぶことができるようになりますよ。足首を柔らかく使うこともポイントです。

まずは、基本的な前跳びから始めましょう。膝を伸ばし、足首だけで着地を意識して跳ぶことが大切です。上に上がろうとするとすぐに膝が曲がるので注意が必要です。また、膝を使おうとすると靴が後ろにいき、バンバンと足音が強くなるので、注意しましょう。

足の裏を意識し、地面に着くまで気を抜かないことが上達の秘訣です。慣れてきたら、駆け足跳びもやってみましょう。足音が小さくなりスムーズに回転を上げられるようになっている頃には、走りも上達していると思いますので、頑張りましょう。

誰でも足は速くなる

足が速くなる

バタバタ走りの改善方法をご説明してきましたがいかがでしたか?足を速くするためには静かに走れるようにトレーニングをしていくことが近道です。そのためには、これまで挙げてきた大事なポイントを押さえておく必要があります。

人のカラダは面白いもので自分の頭でわかっていても、なかなかカラダが思うように動かないということがあります。ただ、これはトレーニングをしていけば改善できますので地道にやっていきましょうね。

ヒーローズスキルブログをご覧の方の80%がご覧になる記事ですので、必ずお読みください。
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