姿勢が悪いことが体に及ぼす影響とは一体何?

姿勢が悪いことが体に及ぼす影響とは一体何?

最近、社会人に多くなってきた病気は何かご存知ですか?がんなどの三大疾病の他に、うつ病や自律神経失調症などの心の病気に罹る人も年々増えています。実はその原因が「姿勢の悪さ」というのはあまり知られていません。当記事では、そんな姿勢が悪いことが体に及ぼす影響をまとめました。




姿勢が悪いとはどんな状態?

一口に姿勢が悪いと言っても、人によって悪い姿勢は様々です。これから紹介する悪い姿勢は代表的なものをピックアップしましたが、実際にはそれぞれが複合され、結果的に悪い姿勢になっている場合がほとんど。

まずは、自分がどんな悪い姿勢をとっているかを知ることが先決です。

 

悪い姿勢:猫背

代表的な悪い姿勢ですね。首が前のめりになり、背骨が丸くなってしまっている状態です。

常にスマホを見ている人や、パソコンを多く使用する人がなりやすい傾向になっています。

また、座り方も胡坐(あぐら)や、椅子に座って足を組むのが癖になっている人も猫背になりやすい人と言えます。

 

悪い姿勢:反り腰

反り腰は特に女性に多く見られる悪い姿勢の代表格です。反り腰の特徴は「骨盤が前傾し、腰の骨が大きく曲がっている」事です。なぜ多くの女性が反り腰になっているのか?それは普段履いている「靴」に問題があるからです。その問題の靴は「ハイヒール」です。ハイヒールを履くと、つま先に重心がかかります。体は自然にバランスを取ろうとする為、重心を後ろに移動します。この時、重心を後ろに移動する際に腰の筋肉を伸ばして反らせる為、反り腰の状態になります。また、反り腰は運動不足でも起こりうる症状の一つです。

女性以外に反り腰になりやすいのが、「年配の男性」です。

年を取ると、上半身を支える筋肉が衰え、自然と猫背の姿勢が楽になります。しかし、猫背=老人というイメージが男性のプライドを傷つけるのでしょうか?無理にでも背筋を伸ばそうと腰を反らせて、結局、反り腰になってしまいます。

根本的な姿勢の悪さを改善せずに、見た目だけを無理して矯正しようとして、更に悪化させてしまっている典型的な例ですね。まずは猫背の矯正から始めないと、このように反り腰を併発してしまうこともあります。

 

悪い姿勢:首の歪み

首の後ろの骨が左右に曲がってしまう状態を指します。

首の歪みは脳を支える頭部に直接関係する姿勢の悪さです。首の歪みは首から上の病気を起こしやすい、とてもリスクの高い悪い姿勢です。

この症状は年々増加傾向にあります。理由は「スマートフォンの普及率の高さ」です。

スマートフォンの画面を見るときには首を下に向け、首の後ろの筋肉をピーンと張った状態にしますよね?それが長時間続くと、スマートフォンを常に見ている状態が正常だと誤認識してしまい、正常な首の筋肉の状態が、逆に辛い体勢になっていきます。それが結果的に首の歪みを誘発し、様々な病気に罹りやすくしてしまいます。

 

悪い姿勢:脊椎(背骨)の歪み

脊椎(背骨)の歪みも首の歪みと同様に、骨が左右に湾曲したり、S字になったりする状態を指します。この脊椎の歪みは、骨盤の歪みと大きく関係しています。

脊椎(背骨)は骨盤を土台として頭を含む上半身全てを支える重要な役割を持っています。

この骨盤が歪むと、上半身を支える脊椎に負荷がかかり、脊椎周辺の筋肉に影響を及ぼします。これが脊椎の歪みを引き起こす要因の一つです。

骨盤の歪みにはいくつか種類がありますが、主に「開き」、「左右のずれ」、「前後のずれ」が挙げられます。どれも脊椎の歪みを引き起こす根本的な骨格の歪みとして近年注目されています。

脊椎の歪みはこれまで紹介した「猫背」、「反り腰」、「首の歪み」らを誘発し、腰痛や片頭痛など様々な痛みや病気を引き起こします。

皆さんに特に注意していただきたいことは、見た目だけ直しても何の解決にもなっていないということです。猫背→胸張りが典型的な失敗です。仮に骨格の歪みを整体で直しても、骨格を形成するものは筋肉ですので、正しい姿勢でのトレーニングも忘れてはいけません。

関連記事:姿勢の悪い子供が増加中!今から姿勢矯正するメリットとは?

悪い姿勢が体にどんな影響を及ぼす?

悪い姿勢は私達の体にどんな影響を及ぼすのでしょうか?代表的な3つの影響をまとめました。

 

病気に罹りやすくなる?

まずは病気に関してまとめました。悪い姿勢毎に罹りやすくなる病気が違います。

 

猫背は脳梗塞のリスクが高まる?

猫背は様々な病気を引き起こしますが、特に危険度が高いのがこの「脳梗塞」です。

猫背の中でもひどい状態になると、首が前に突き出た状態の猫背です。首の骨は本来カーブしています。しかし、首が前に突き出ることによって、ストレートネックと呼ばれる頸椎がまっすぐな状態になってしまいます。首には、椎骨動脈という脳に血液を送る太い血管があります。ストレートネックになることにより、動脈血管本来の形が変わり、血流を阻害します。この血流の悪化によって、致死率も高く、後遺症も残りやすい「脳梗塞」を引き起こしやすくなります。脳梗塞の他にも脳溢血やクモ膜下出血といった重篤な症状も猫背が原因の血流不良によって発症しやすくなります。

 

反り腰が慢性腰痛の引き金に!

慢性腰痛は老若男女問わず、現代人に多い疾患の一つと言われています。

反り腰になると、腹筋やお尻の筋肉があまり使われず、太ももの筋肉に負荷が溜まります。下半身太りやお尻が垂れ下がる原因にもなります。反り腰は上半身の体重を腰と股関節で受け止めてしまうことになるため、腰痛やヘルニアになる可能性が高くなります。

とくに椎間板ヘルニアは、激痛を伴う坐骨神経痛の原因にもなる疾患の為、注意が必要です。

女性特有の症状が悪化する恐れも?

毎月来る「生理痛」。その痛みにも「姿勢の悪さ」が関係しているのはご存知ですか?

反り腰や脊椎の歪みの根本的な原因は「骨盤の歪み」です。

骨盤は子宮を守る役割も持っています。その守るはずの骨盤が歪むと、子宮に過度な負担が掛かってしまい、生理痛の痛みがひどくなると言われています。

また、女性に多い「便秘」もこの骨盤の歪みが原因の一つとして知られています。

子宮と同じように腸を守っている骨盤が歪むことで、正常な便通が出来なくなり、便秘症になりやすくなります。慢性的な便秘や、ひどい生理痛に悩まされている人は、まず骨盤の歪みが無いかを疑ってみましょう。

 

メンタルに問題が出やすくなる?

姿勢が引き起こす心の病気。近年、姿勢の悪さとメンタルヘルスの関係が科学的に解明され始めてきました。

 

不眠症の原因に?

普段から姿勢が悪い人のというのは、正常な姿勢の人に比べて、一部の筋肉が常に緊張した状態で生活をしています。一部の筋肉が緊張していると、体の重心のバランスを崩すことになり、違う箇所に筋肉の緊張を引き起こす悪いスパイラルを生み出します。

この筋肉の緊張が身体にコリや痛みを引き起こします。それが睡眠の質を悪くし、熟睡することが出来ずに筋肉の疲れが溜まっていきます。日に日に熟睡する事が出来ないままでいると、熟睡出来なかったり、寝付くのが難しくなったりしてしまい、最終的に「不眠症」になってしまいます。

 

うつ病や自律神経失調症の原因に?

うつ病や自律神経失調症は心の病気として社会問題にも取り上げられる現代疾患の一つです。この原因が貴方の普段の姿勢の悪さの可能性があります。

うつ病等の心の病気の人は普段の呼吸が浅いという研究結果があります。呼吸は普段の生活の姿勢と密接な関係があります。息を吸うときには肺の横隔膜や肋骨を動かしています。

しかし姿勢が悪いと、この呼吸をする為の器官を上手く動かすことが出来ません。十分な空気を体内に取り込むことが出来ずに、呼吸は常に浅い状態になってしまいます。呼吸が浅いと、脳内信号を伝えるためのセロトニンやドーパミン、ノルアドレナリン等の分泌を抑制することに繋がり、結果的にうつ病や自律神経失調症のような心の病気に罹りやすくなります。

 

痩せにくい体になる?

姿勢が悪いとダイエットの効果が十分に発揮されません。それはどんな影響が関連しているのでしょうか?

 

内臓に負担が掛かる?

姿勢が悪いと上半身の筋肉が圧迫され、内臓の中の血管の働きを悪くしてしまいます。

悪い姿勢の種類にもよりますが、生活習慣病として近年認知度が上がっている「メタボリックシンドローム」は猫背が原因の場合がほとんどです。

メタボリックシンドロームは内臓脂肪症候群とも呼ばれており、腸の周りやお腹の中にたまる「内臓脂肪」が高血圧や糖尿病等の病気の温床になっている状態を指します。

正常な姿勢の場合、お腹の筋肉が適度に緊張し、脂肪の燃焼効果が促進されます。

しかし、猫背の場合、お腹の筋肉が常に弛緩した状態になっている為、脂肪の燃焼が不活発になり、脂肪がどんどん溜まっていくことになります。

ダイエットで有酸素運動をしてもあまり効果が見られないという人は、自分の姿勢を見直すことをオススメします。

 

血流が悪くなる?

悪い姿勢をとることで、内臓や筋肉を走る血流を阻害し、新陳代謝が出来ずにダイエットの効果が見られないという場合もあります。猫背の場合はお腹の筋肉の脂肪燃焼を阻害すると述べましたが、猫背以外の悪い姿勢でも同じように脂肪がつきやすい状態になります。

反り腰では、太ももやお尻の脂肪が弛緩して脂肪がつきやすくなりますし、首の歪みでは二重顎になりやすいという事になります。

どれも原因は「悪い姿勢による血流の阻害」です。

ダイエットの為に食事を制限したり、トレーニングをしたりすることは、もちろん健康や、美しい容姿になる為に必要な事です。しかし、肝心の姿勢が悪いままでは、果たしてダイエットをすることがゴールに向かう為の正しい手段なのでしょうか?

まずは正しい姿勢を意識し、体のメンテナンスをしっかり行ってからダイエットするべきではないでしょうか?

スポーツにおいても、姿勢は最重要です。健康においても同じことですね。皆さん、きれいな姿勢でウォーキングすることから始めましょう。

関連記事:簡単習慣!姿勢をよくする方法5選
関連記事:姿勢をよくする筋トレとは?体幹が重要!

まとめ

姿勢が悪いことで体に及ぼす影響の恐ろしさがお分かり頂けたでしょうか?

脳梗塞や大腸がんといった重篤な病気だけでなく、心の健康管理から、ダイエット効果まで、様々な影響を及ぼすことがご理解出来たかと思います。

健康のために色々と試す前に、まずは自分の姿勢を見直してみてはいかがでしょうか?

最後までお読み頂きありがとうございました。