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姿勢の悪い子供が増加中!今から姿勢矯正するメリットとは?

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近年、姿勢の悪い子供が増えていると思いませんか?幼少期の姿勢が悪いと、大人になった時に猫背や反り腰、背骨の歪みなどが起こりやすくなります。また、集中力の欠如や成績の低下などの悪影響を及ぼす事もあります。当記事では、子供の姿勢矯正に関して詳しくまとめました。




 

 

子供の姿勢が悪い?

東京都内の小学校の養護教諭(保健室の先生)のアンケートで、およそ8割以上の子供が「姿勢が悪く、足の指が地面につかない浮足の症状がみられる」という回答がありました。

この「浮足」という状態は一体何なのでしょうか?

 

浮足とは?

人間は足裏全体で全体重を支えています。この足裏の箇所の内、「足の指先」に力が入らず、踵で重心をとっている姿勢を「浮足」と言います。この症状はここ数年で急激に増えた、子供の姿勢悪化が引き起こしていると考えられています。

実際に東京都の養護教諭が平成23年に全生徒の足裏測定を行った所、浮足の児童の割合が全生徒中81.7%になったそうです。平成2年にも同様の検査をしていたようですが、その際の浮足の割合は16.3%。20年程で64%もの児童の姿勢が悪化している事の裏付けとなりました。

また全生徒が一堂に会する「全校朝会」でも「浮足」の影響が出始めています。真っ直ぐ立っていられない子供たちが増え、片足に重心を置いたり、立ち姿でも猫背になっていたりする子供たちが増えているそうです。

平成2年と言えば、まだゆとり教育という言葉すら生まれていない時代です。例え体がきつくても全校集会では「きをつけ」の姿勢で臨むのが当たり前でした。しかし、現在の全校集会では、疲れたらその場に座ったりしても問題なしという学校が増えています。教育方針は時代の変化に伴い、毎年少しづつではありますが、確実に変化しています。全校朝会や授業を受ける姿勢に関しても注意したくても出来ないというのが現状です。

話がそれてしまいましたが、浮足が子供の姿勢にもたらす影響にはどんなものがあるでしょうか?

まず、浮足になると、足の前方(つま先部分)に力が入らなくなり、踵に重心を置いて立つようになります。

そして体全体のバランスを保つ為に、膝が曲がり、腰が落ちてしまいます。その状態で背中を伸ばすのは難しくなりますので、結果的に「猫背」になりやすくしてしまいます。

 

子供の猫背が及ぼす影響(デメリット)

子供が浮足の状態だと猫背になるというメカニズムはお分かり頂けたと思います。では子供にとって猫背とは、どのようなデメリットを持つのでしょうか?

肩こりや腰痛を発症しやすくなる。

長時間落ち着いて座る事が出来なくなる。

長時間同じ姿勢をとることが難しくなる事で集中力が途切れやすくなる。

以上のような悪影響が出てきます。また、子供の頃から猫背だと、骨や関節が柔らかい発展途上の体つきをしているのにかかわらず、「肩こり」や「腰痛」、「首が回らない」といった大人と同じような不調も起こりやすくなります。

大人の猫背は心の病気や脳の病気等を引き起こしますが、子供の場合、成長ホルモンが抑制されてしまい、学力の低下や運動能力の低下等を招く恐れがあります。

 

子供の姿勢矯正は塾に通わせるよりも成績アップに効果あり?

子供の学力向上の為に塾通いをさせている親御さん達は多いです。しかし、それは正しい姿勢で学習をしている事が大前提です。姿勢が良いと学習能力向上にどのようなメリットを及ぼすのでしょうか?

 

良い姿勢で集中力アップ?

良い姿勢をとることで、学習に対する集中力が上がります。これは「今でしょ!」のフレーズでおなじみの「林修先生」の持論です。林先生はダーウィンの進化論を引き合いに出しています。

猿などの哺乳類から人間のベースとなる「アウストラロピテクス」が生まれました。そして、北京原人やクロマニヨン人への進化を経て、現在の人類に進化しています。

人類の進化で注目して頂きたいのが、立っている姿勢です。初期の類人猿は猫背でした。それが進化を経て現在の人類の姿勢になっています。

猫背の時には人類の祖である「アウストラロピテクス」の脳は未発達でした。しかし、直立歩行ができるようになってから、人類の脳は驚異的な進化を遂げます。

それが今日の人類の脳科学の元になっているのは皆さんもご存知のはずです。

脳を背骨で支える事が出来ると、脳内の神経物質である「ドーパミン」、「セロトニン」、「ノルアドレナリン」が適正な分泌が行われます。それぞれの神経物質は脳の発達や心の発達に大きな役割をもっています。子供の頃からそれらの脳内神経物質の分泌が滞ると、脳の発達が遅れてしまいます。それが結果的に目の前の物事に集中する力を妨げ、子供達の成績低下に繋がっているのです。

 

林先生も言っていた姿勢矯正するなら「今でしょ!」

林先生は家庭でのしつけが子供達の悪い姿勢を矯正するポイントだと熱く語ります。しかしもう一方で、親御さんたちの姿勢が悪いと、子供達の姿勢矯正は出来ないとも断言しています。

それは教育現場での姿勢のしつけが行われることが無くなった為です。

昔は家でも学校でも、悪い姿勢をとっていると理由もわからず注意されていたと思います。それが現代の日本では出来なくなっているという状況です。

学校で悪い姿勢を注意され、背筋を伸ばす事が出来ていても、家に帰って親からは何も注意されない。むしろ子供達は両親の姿勢を見て「自分もこの姿勢でいいんだ」と間違った解釈をしてしまいます。その為、姿勢矯正には教育現場と家庭の両方でのしつけが重要です。とくに小学校時代の姿勢は学年が上がるにつれ、矯正するのが難しくなっていきます。小学校5,6年になると、悪い姿勢のままで勉強するのが当たり前になり、筋肉や骨格が悪い姿勢のままで固まってしまいます。

筋肉や関節が柔らかい10歳前後には正しい姿勢を習慣づける必要があります。それが学校の授業や、自己学習での集中力の向上につながり、成績の良し悪しに影響を与えます。だからこそ小さい内からの姿勢矯正はとても重要だという事ですね。

【関連リンク】

簡単習慣!姿勢をよくする方法5選

姿勢が悪いことが体に及ぼす影響とは一体何?

 
 




 

子供の姿勢を治すポイントとは?

大人が姿勢を矯正する事と、子供の姿勢を矯正する事は大きく違います。子供の姿勢を治すことは、大人の姿勢を治す事の何倍も大変だという事を知る必要があります。この項では子供の姿勢矯正のポイントについて簡単に3つに分けて解説していきます。

 

子供を知る

まずは子供の考え方や行動パターンを知る必要があります。それらを含めて姿勢矯正を行わなければ、まったく効果がありません。大人の姿勢矯正の重要なポイントは「正しい姿勢を意識する」事です。しかし子供達はその「意識する」という事をしません。むしろ意識的に行動する事がめんどくさいと感じる子供達の方が多いでしょう。それを踏まえた上で以下のことを覚えてきましょう。

子供は基本的に大人の言う事を聞かない

子供に正しい姿勢の理由を説明しても理解できない

子供は姿勢矯正をくすぐったがり、嫌がる

子供は誰かに言われたルーティンメニューを守れない。

これらは子供達の成長で起こる自然な反応です。社会的な常識等を知らず、常に楽な方を選択するのが子供です。子供ですから当たり前の事だと覚えておくべきです。その上で姿勢矯正をしつけ無ければいけないのですから、親御さん達はとても大変ですね。

 

子供は言うことを聞かないが納得すれば自発的に行動できる

子供達は大人の言う事を聞きませんし、理屈を話しても理解できません。それは自分自身が必要だと思っていないからです。姿勢矯正のしつけで重要なのは、子供達のやる気を引き出す事。姿勢を矯正する事がいかに重要かを子供達自身に気づいてもらい、自発的に正しい姿勢が出来るようになる事が「子供の姿勢矯正」で最も重要なポイントです。

例えば、憧れのスポーツ選手や芸能人を引き合いにし、「今の姿勢だと野球やサッカーが上手にならないよ」とか「アイドルで背中が丸い人なんていないよね」等、子供達の興味の対象に「正しい姿勢」を意識させるのはとても良い例です。大人が怒ったり、注意したりするよりも大きな効果が期待できます。

子供達は自分自身が理解して自発的に姿勢を正してくれることが、子供の姿勢矯正の一番の近道と言えます。

 

子供の悪い姿勢を引き起こす環境を見直す

大人も同じですが、悪い姿勢になるのは、その子供が置かれている環境に問題がある場合が多いです。

小学校の環境を例に上げましょう。

授業中に座る学校の椅子。表面がつるつるしていて、正しい姿勢をとっていても徐々にお尻が前に滑り、背もたれに肩をかけるような姿勢になりますよね?

ご自身の小学校時代を思い出してください。教育現場の椅子というのは、どこも同じような造りをしています。腰かけ部分と背もたれ部分は木製で、金属性の枠が木の部分を支えています。

対策としては、椅子の腰かけ部分に滑り防止のクッション(椅子用座布団等)を置く等が挙げられます。

また子供達が校庭や体育館で授業を行う際の「体育座り」も猫背まっしぐらな姿勢です。

踵の位置が前になるほど、背中が丸くなり、背骨を支えている骨盤に大きな負担を抱える姿勢です。これには教育現場の指導が必要です。

正しい「体育座り」は踵をお尻に近づけ、背筋を伸ばして正面を見据える姿勢です。今では教室の椅子を体育館に持って移動している学校も多くなっていますが、その理由は「体育座りが成長期の子供の姿勢に悪いから」という事が無関係ではないはずです。

自宅での環境も重要です。食事の際に椅子(床でも)に胡坐をかいて座ったり、足を組んで座ったりすることも悪い姿勢になる環境と言えます。

また、子供達の遊び方にも注意する必要があります。特に近年ではスマホや携帯ゲームの普及率が上がり、悪い姿勢になりやすい遊び方ばかりです。

遊ぶ時間を決めたり、外で一緒に運動したりする等、子供の発達を阻害しない環境づくりをすることも重要です。

 

まとめ

子供の姿勢が将来に与える影響はとても大きいです。

身体的な影響もそうですが、知能の発達や、集中力の良し悪し等、今後の人生に係わる影響もあります。

自分の子供の成績が悪いと嘆く前に、まずは子供の姿勢を見直す所から始めてみませんか?

最後までお読みいただきありがとうございました。

 




 

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